コラム

 公開日: 2015-11-11 

「海洋散骨」とは?

日本人の心の根底にある自然崇拝と自然葬との関係について

今や海外ドラマを代表するともいえる韓国ドラマを見ていると、喪服を着て悲しみに暮れる主人公が川べりや船から白い粉を撒くシーンがよく登場します。

これらの場面で見られる光景は、亡くなった人を火葬し、その遺骨を粉砕した遺灰を自然に帰す散骨という儀式で、日本ではほとんど見かけないだけに、不思議に思われた方も多いと思います。

韓国に限らず、海外ではさまざまな葬送の形があり、水葬や鳥葬、風葬といった古代的な自然葬が今も残っている地もあり、その大半が種族や一族の宗教観、死生観を大切に守り引き継いできたことによるものです。

一方、日本には古来よりすべてのものには神が宿るという八百万の神の考え方があり、私たち日本人の先祖の多くは、自然の中に神を見いだして生を営む人の魂や、体もまた自然とともにあるといった、自然崇拝の精神世界の中で生きてきました。

このような観念は、土葬から火葬といった埋葬の形が変わった今の日本人の心の根底にも深く残っていると考えられ、宗教やしきたりに縛られることなく、最後は自然に帰りたいといった願いを抱くことはごく自然なことだといえましょう。

新しい埋葬方法として海洋散骨が今注目を集めています

自然葬への関心が高まりつつある中、新しい埋葬方法として海洋散骨が今注目を集めています。

埋葬は一般に墓地で行われており、埋葬場所については「墓地、埋葬等に関する法律」および市町村の条例で、開発や経営の許可を受けた地域に限定されています。


海洋散骨をはじめとする散骨に対して、法律ではこれまで、刑法190条の遺骨遺棄罪または「墓地、埋葬等に関する法律」第4条で『埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない。』として禁止するという立場でしたが、平成3年に市民団体「葬送の自由をすすめる会」が神奈川県沖で行った海洋散骨に対し、法務省が出した「社会的習俗として宗教的感情などを保護する目的だから、葬送のための祭祀で、節度をもって行われる限り問題はない」という公式見解により、法律の想定外という理由で黙認され、現状は誰でもどこでも散骨ができるという状態となっています。

今後予想される海洋散骨に対する法規制やルールについて

陸上での散骨は、私有地との関連もあるためほぼ不可能といってよく、この点からも海洋散骨への期待と需要は一層高まることが予想され、明確な法的規制がないことによるさまざまな問題が懸念されているのも事実であり、今後は市町村や都道府県単位により、何らかの規制やルール作りがなされることでしょう。

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